【アンソロジー】再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

さすがベストセレクションという内容だった

 

綾辻行人 「再生」(『亀裂』、『眼球綺譚』)

児嶋都がコミカライズしており,そちらを読んだことがあった。気持ち悪い内容だった。もちろん原典も気持ち悪い内容だった


鈴木光司 「夢の島クルーズ」(『仄暗い水の底から』)

実は鈴木光司を読んだことなかったのだけど(「リング」の映画版は見た),こんなに気持ち悪い話を書くのかと衝撃


井上雅彦 「よけいなものが」(『怪奇幻想短編集 異形博覧会』)

叙述トリック的な


福澤徹三 「五月の陥穽」(『怪談歳時記 12か月の悪夢』)

うーん嫌な話だ。しかもこういった事故は実際たまにあるらしいというのがまた嫌だ


今邑彩 「鳥の巣」(『惨劇で祝う五つの記念日 かなわぬ想い』)

わりとド直球のホラーだけど,ちゃんと怖い。作者の力量が伺える


岩井志麻子「依って件の如し」(『ぼっけえ、きょうてえ』)

「ぼっけえ,きょうてい」は読んだが,こちらは読んでなかった。まぁこれも嫌な話


小池真理子  「ゾフィーの手袋」(『異形のものたち』)

幽霊そのものは出てこないんだけど,それがかえって怖い


澤村伊智  「学校は死の匂い」(『などらきの首』)

ミステリ仕立てというか。オチも含めて本当に上手い