【アンソロジー】2084年のSF

やや玉石混淆といった感じはする

 

福田和代「タイスケヒトリソラノナカ」

メタバースもの。読みやすいがそれほどの驚きはない


青木 和「Alisa」

AIもの。この終わり方はどうなのかしら…


三方行成「自分の墓で泣いてください」

ニンジャが来て殺す!という話かと思ったが、違った


逢坂冬馬「目覚めよ、眠れ」

無眠社会というアイデアは面白いとは思う

 

久永実木彦「男性撤廃」

タイトルどおり。アイデアとしては面白いが極論にすぎるような気もする


空木春宵「R__  R__」

ロックンロール!


門田充宏「情動の棺」

わかったようなわからないような


麦原 遼「カーテン」

ちょっと感覚的過ぎてわからない


竹田人造「見守りカメラ is watching you」

面白かった。重いテーマを扱いながら、きちんとエンターテインメントになっていた。他の作品も読んでみます!


安野貴博「フリーフォール」

良かった。アイデアもオチも良い


櫻木みわ「春、マザーレイクで」

琵琶湖SF。琵琶湖に有人島があるとは知らなかった


揚羽はな「The Plastic World」

プラスチックの無い世界


池澤春菜「祖母の揺籠」

環境問題SF。面白かった。池澤先生やるじゃないか…!


粕谷知世「黄金のさくらんぼ」

 悪くはないかな

 

十三不塔「至聖所」

大変良かった。どんでん返し含めて、ある意味期待通りの展開なので、楽しく読める


坂永雄一「移動遊園地の幽霊たち」

うーんよくわからなかった


斜線堂有紀「BTTF葬送」

名作映画には魂がある!


高野史緒「未来への言葉」

うーん


吉田親司「上弦の中獄」

普通に中国sfで良かった。オチが余計だった


人間六度「星の恋バナ」

良かった。このサイズ感たまらない


草野原々「かえるのからだのかたち」

げんげん先生難しすぎます!


春暮康一「混沌を掻き回す」

巨大な蜃気楼レンズというアイデアがたまらない


倉田タカシ「火星のザッカーバーグ

SFホラ話系のお話。個人的には好き

【短編集】西城秀樹のおかげです

森奈津子先生の短編集。

バカSFを期待して読んだのだけど,まぁバカSFではあるのだけど,どっちかというとエロ比率が高くて,ちょっと期待したものとは違った

 

西城秀樹のおかげです

表題作。やはりこれが一番良かったと思う


哀愁の女主人、情熱の女奴隷

セクサロイドネタのコメディ


天国発ゴミ箱行き

メタネタ


悶絶!バナナワニ園

バナナワニ園って行ったことないのですが,凄いところなんでしょうね


地球娘による地球外クッキング 

これは良かった。ゲテモノ食いの極致

 

タタミ・マットとゲイシャ・ガール

メタネタというか


テーブル物語

テーブルを使うのか―


エロチカ79

連作。同じネタで天丼だが,意外とこれはこれで楽しい

【短編集】目を擦る女

小林泰三先生の短編集

小林先生の短編集はとても良い…

 

目を擦る女

現実と妄想の境が曖昧になる


超限探偵Σ 

シリーズものらしい


脳喰い 

まぁ何が現実かというのはよくわからない話で


空からの風が止む時 

我々とは異なる文明の形


刻印 

よいオチだった


未公開実験 

タイムマシーンもの


予め決定されている明日

えぐい

【アンソロジー】NOVA1

NOVA1だけkindle化してるんですよね…

続きもkindle化してほしい

 

北野勇作「社員たち」

北野勇作っぽい


小林泰三「忘却の侵略」

量子力学ネタ…というか,こういうアイデアの話は「岸和田博士」にもあった気がする


藤田雅矢エンゼルフレンチ

壮大かつロマンチック


山本弘「七歩跳んだ男」

SFミステリ


田中啓文「ガラスの地球を救え!」

手塚先生…


田中哲弥「隣人」

まさに田中哲弥という感じ


斉藤直子「ゴルコンダ」

不幸の手紙から発展するバカ話


牧野修「黎明コンビニ血祭り実話SP」

これも牧野修という感じ


円城塔「Beaver Weaver」

これは難しい方の円城塔


飛浩隆「自生の夢」

飛浩隆はやはり短編の方が圧倒的に強いと思うんですよね


伊藤計劃屍者の帝国」 - 絶筆作品の特別収録

未完。のちに円城塔が完結させた

【アンソロジー】万象

日本ファンタジーノベル大賞受賞作家による,書き下ろしアンソロジー。電子版のみしか存在しない。ボリュームが凄い。内容は…正直当たり外れはある

 

 北野勇作 掌上現象

「真夏の恋」「入社式」「砂山」「虚象」「キャンパス」「穴」「蜻蛉」

「キャンパス」が好きかな


 南條竹則 動物園にて

ある意味で闇のファンタジーというか,どこか本当にありそうな話なのがとても良い


 藤田雅矢 ZOO

どっちかというとSFかなあ。とても好き


 井村恭一 直し屋

話自体は面白いのだけど結局どういう話なのかというとよくわからない


 山之口洋 ナチュラル・ウォリアーズ

面白いのだけれど何ともモヤモヤする


 沢村 凜 優しい手

ヨコハマ買い出し紀行に出てくる生き神様を思い出した


 涼元悠一 停電の話

「カッくんとデンバネ」「白い車」

「白い車」は何とも悲しい


 森 青花 夢色いろ

「夢うさぎ」「氷」「八木沼さん」「警備員日誌」「Angel of Harlem」「悲恋」「たぬのうた」

どれもクオリティの高い短編

「たぬのうた」だけ異色だが,こういうのを読むと,自分のペットのことを思い出して泣いてしまうので良くない。クオリティは最高


 斉藤直子 リヴァイアさん

 スカイフィッシュ


 粕谷知世 象になりたかった少年

象使いの話


 西崎 憲 東京の鈴木

設定は面白いんだけどどうにも消化不良な


 渡辺 球 仕える人々

お象さん


 仁木英之 千秋楽

相撲SFファンタジー。好き


 堀川アサコ からっぽの宇宙

何とも難しい


 久保寺健彦 ファーストデート大作戦

女の子というのはこんな感じなんだろうか

男からすると何とも


 小田雅久仁 よぎりの船

これはもう圧倒的な迫力のSFファンタジーだった。名作

ビジュアル的には,八木ナガハルの「ツォルコフスキー・ハイウェイ」みたいな感じなのだろうか


 石野 晶 かたわれ

双子


 勝山海百合 ドライブインヘルシンキ

死後の世界みたいな?


 日野俊太郎 ヒトノムコトリ

きつね


 三國青葉 爆裂しすたーず

超能力時代劇


 冴崎 伸 死を降らす星

SFですね。好き

【アンソロジー】再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

さすがベストセレクションという内容だった

 

綾辻行人 「再生」(『亀裂』、『眼球綺譚』)

児嶋都がコミカライズしており,そちらを読んだことがあった。気持ち悪い内容だった。もちろん原典も気持ち悪い内容だった


鈴木光司 「夢の島クルーズ」(『仄暗い水の底から』)

実は鈴木光司を読んだことなかったのだけど(「リング」の映画版は見た),こんなに気持ち悪い話を書くのかと衝撃


井上雅彦 「よけいなものが」(『怪奇幻想短編集 異形博覧会』)

叙述トリック的な


福澤徹三 「五月の陥穽」(『怪談歳時記 12か月の悪夢』)

うーん嫌な話だ。しかもこういった事故は実際たまにあるらしいというのがまた嫌だ


今邑彩 「鳥の巣」(『惨劇で祝う五つの記念日 かなわぬ想い』)

わりとド直球のホラーだけど,ちゃんと怖い。作者の力量が伺える


岩井志麻子「依って件の如し」(『ぼっけえ、きょうてえ』)

「ぼっけえ,きょうてい」は読んだが,こちらは読んでなかった。まぁこれも嫌な話


小池真理子  「ゾフィーの手袋」(『異形のものたち』)

幽霊そのものは出てこないんだけど,それがかえって怖い


澤村伊智  「学校は死の匂い」(『などらきの首』)

ミステリ仕立てというか。オチも含めて本当に上手い

【短編集】海を見る人

 小林泰三先生のSFの,おそらく代表作

「天体の回転について」から遡ってみたけど,実は「天体の~」の方が好きかも?

 

時計の中のレンズ

宇宙ステーション

 

独裁者の掟

叙述トリックもの

 

天国と地国

さかさま世界

 

キャッシュ

VRもの

 

母と子と渦を旋る冒険

恒星間思考ユニット

 

海を見る人

表題作。ある意味ロマンチック…なのか

 

よくできた話だった。円環もの